穂高岳-槍ガ岳縦走(奥穂高岳-槍ヶ岳)
1971年9月30〜10月1日・山行年月不明
長野県南安曇郡安曇村
1日目 上高地−パノラマ新道-屏風のコル-涸沢-奥穂高-穂高岳山荘(泊)
2日目 穂高岳山荘-涸沢岳-北穂高岳-キレット-南岳-中岳-大喰岳-槍ヶ岳山荘(泊)
3日目 槍ヶ岳山荘-槍ヶ岳-槍沢-横尾-上高地
新雪の穂高吊尾根
上高地のバスターミナルへ夜明け前に着く、上高地から見上げる新雪の穂高吊尾根がまぶしい、身支度を整え明神から徳沢を越え新村橋を渡る。ここからパノラマ新道の苦しい登りが始まるが、新道は人が少なく静かな山行きが楽しめる。普通は横尾から横尾谷筋を涸沢に入るのが一般的なコースである。
屏風のコルから奥穂・涸沢岳・北穂
小説「氷壁」で有名になった奥又白池を左に見ながら登りつめると屏風のコルに着く。目の前には涸沢カールと奥穂から涸沢岳・北穂、槍ヶ岳の大パノラマが広がる。紅葉と新雪が山々をよりいっそう引き立てている。(写真左より奥穂、涸沢岳、北穂)
屏風のコルから北穂・槍
屏風のコルは前穂北尾根から伸びる屏風ノ頭の最低コルである。コルから見た北穂(左)と槍に続く稜線、南岳東南稜が右に延びている。北穂の氷河期の痕跡であるカール地形がよくわかる。
パノラマ新道は前穂北尾根の最低コルを越えて涸沢に入る登山道で、体力的にはかなりキツイがこの大パノラマと前穂岩稜、奥又白池が眺められる素晴らしいコースである。
涸沢への道より前穂北尾根
屏風のコルから涸沢へ降りて行く、ザイテングラードの登りから見る朝の前穂北尾根は新雪に輝き素晴らしい。雲がまるで恐竜の子供のように見えて面白い。(撮影年月不明)
ありし日の穂高岳山荘
ザイテングラードを登り白出のコルに建つ穂高岳山荘に着く。昨年夏に訪れた時には、山荘の前広場は石が敷き詰められ、山荘も綺麗になっているのに驚いた。(1970年代・撮影年月不明)
穂高岳山荘より新雪の前穂北尾根
穂高岳山荘から見た新雪の前穂高北尾根、この右に連なる奥穂高の頂上へ行くには山荘からいきなり垂直に近いハシゴの登りから始まる。反対に北へだらだらした登山道を登れば涸沢岳に着く。
奥穂高岳山頂よりジャンダルム
奥穂高岳山頂よりジャンダルムを見る、手前(写真左)の馬ノ背からジャンダルムを越え天狗のコル、間ノ岳そして西穂へと岩稜が続くベテラン向きのコースが始まる。(一般向きでは無い)
奥穂山頂より槍
奥穂高岳山頂から見た槍-穂縦走路。手前から涸沢岳(左寄りの尾根道が見えるピーク)、北穂高岳(最右のピーク)そして大キレットを越え、南岳を登り中岳、大喰岳、槍ヶ岳へと続く。奥穂から南岳までの岩稜は緊張の連続である。(ベテラン向きコース)
同じ季節にパノラマコースより穂高・槍縦走を2回行っているが、2回とも穂高-槍の縦走路と槍沢の下りは悪天候で写真は撮っていないようである。
コース所要時間
1日目 上高地-(2:15)-パノラマ新道入口-(4:30)-屏風のコル-(1:10)-涸沢-(2:00)-穂高岳山荘(泊)奥穂高岳往復(1:20)
2日目 穂高岳山荘-涸沢岳-(2:40)-北穂高岳-(1:00)-キレット-(2:30)-南岳-(3:00)-中岳-大喰岳-槍ヶ岳山荘(泊)槍ヶ岳往復(1:00)
3日目 槍ヶ岳山荘-(6:20)-槍沢-横尾-上高地