冬の氷ノ山(坂ノ谷林道)(テレマーク・スキー)
2000年2月5日
兵庫県宍粟郡波賀町
三ノ丸を目指すが敗退、今の時期はやはり無理・ヤマメ茶屋・坂ノ谷林道・ブナ原生林
坂ノ谷林道入口のヤマメ茶屋
R29号線を入るとすぐにヤマメ茶屋があり、ここで入山届を出す。ここは80歳のおばあさんが一人住んでおられる、除雪は電話をして息子さんがブルでされるそうだ。左手が坂ノ谷林道の入り口で除雪の雪が1m50ぐらいの高さのゲートを作っている。今年も例年よりだいぶ雪は少ないそうです。
坂ノ谷林道
坂ノ谷林道をスノーシューで歩いて行くが、毎年雪崩が起きデブリが出来る所を越えスキーに履きかえる。空は抜けるような青さで、空気が澄んでいるのが実感できる。
今日の先行者は犬?きつね?タヌキ?のような動物が一匹である、トレースはあるが足跡の上を歩いても効果無し、スノーシューよりスキーの方が少しは潜るのが少ない、しかし30cmは潜る。
県境尾根
本流を越える最初のソノ橋を渡る、ここで動物は直登コースを選んだのか足跡は消えた。ここから暫くは急坂になるがさすがテレマーク、あまり気にならずに登っていける。坂を登り高度を稼ぐとソノ橋のすぐ上に出る、ここからは戸倉峠へと続く県境尾根が姿を現す。
荷が重く肩がこりそうなので、スノーシューをデポして行く。スノーシューを降ろしたらかなり楽になったような気がした。ここからまた長い水平道を登って行く。
坂ノ谷コース(夏道)標識
やっとの思いで坂ノ谷コースの夏道との分岐まで来る、夏道へは写真の矢印の方へ枝林道を進む。冬期の坂ノ谷コースは右へ大きくカーブして本道を進み、次の大きなカーブから左へ最短コースを三ノ丸へと向かう。
今日はここまで約5時間のラッセルであり、ここで昼食にする。雪を踏み固め座れるぐらいの土俵?を作る、いつもの豚汁と違い豚肉の代わりにウィンナを入れた味噌汁を作りチャーハンを食べる。大山では寒くてガスコンロの火が弱かったので、今日は歩き始める前にホッカイロの封を切り暖まったホッカイロをガス容器にゴムで巻きつけた。効果は絶大で自己満足。
後山方面
昼食場所から出発した方向を見る、雪はそんなに多くない(1m?)が天気が良く気温も高いのかベタ雪で、スキーに多量にくっ付き厚底ブーツ?のような状態になる事もある、そうなると重たい重たい。
帰り道
昼食後、時間切れで引き返す。やはりスキーは快適だ、滑りは悪いが登りにはあれだけ苦労したことが嘘のようにスイスイ下り1時間でヤマメ茶屋に着いた。
坂ノ谷はもう日があたらず雪も少し締まり、写真のように幻想的で美しい。林道の水が流れている部分では雪が無くスキーを脱ごうかと思うところもあったが、どうにか脱がずに降りて来られた。これだけ多くの雪があるのに、流水のエネルギーは凄いと驚かされた。
ヤマメ茶屋 → 坂ノ谷コース夏道林道分岐 5時間
分岐 → ヤマメ茶屋 1時間
※雪の状態により大きく変わる。やはり天気と雪の状態が落ち着く3月上旬がスキーには最も良い時期と思われる。スキーは苦手という向きには3月下旬になれば輪かん、スノーシューの必要も殆どなく、堅く締まった雪上をドンドン歩いて行ける。4月中旬までがシーズンか?連休ぐらいまで残雪あり。
GORO−