霧ガ滝・赤滝(扇ノ山系)

1999年11月7日

兵庫県美方郡温泉町岸田

岸田川源流・霧ガ滝 落差65m・赤滝 落差100m・湯村温泉・扇ノ山・上山高原

 扇ノ山を源流とする岸田川へは渓流釣りで何回も行った事があるが、支流の霧ガ滝は案内板を見ていたが行く機会が無かったが今回行ってきました。また赤滝は兵庫県の滝では落差最大の100mと「探訪ひょうごの滝」(神戸新聞出版)で知り是非行って見たいと思った。しかしこの本にも落石が危険なので近づかないようにと書いてある。実際行ってやはり危険なところであった。


霧ガ滝渓谷の紅葉

 霧ガ滝へは1時間20分ぐらいかかり、鉄橋が4本懸かっているが、1本は流され通行不能、あとの3本も大きく傾き歩きにくい、又3箇所ぐらいに足場板の仮橋があり歩くとしなり水面ぎりぎりで歩きにくい。

 この渓谷には大きな栃の木が何本もあり特徴的である、道は大きなアップダウンが3箇所以上あり、また川原を歩く所もありけっこう険しい道である。また全体に湿っぽく滑りやすく、軽登山靴が必要である。雨の日には絶対入らないようにしたい。


霧ガ滝

 途中「魚止めの滝」「絹糸の滝」などを見ながら進んで行く。歩き疲れた頃、突然霧ガ滝が現れる。落差65m写真の左下に同行者が白い軍手を履いた姿が見えるが、これと比べてみると滝の大きさが解かる。滝の落ち口は風が強く飛沫が飛んで霧状になっていた。

 岸田川本流の源流は大きな岩が折り重なり、両岸は絶壁に囲まれ(ゴルジュ)ており怖いほどの迫力でせまって来る(道は無い)。しかし、この谷は比較的優しい渓相である、谷は広くて明るく感じられ木が多いためと思われる。


霧ガ滝下部

 滝の下部は名前の通り霧状に水が落ちている、これは滝がオーバーハング気味で水が垂直に落ちる為と思われる。また岩の間から数本の流れが落ちている(写真で滝の右に見える)。我々は赤滝から帰ってきてここの水で豚汁を作り昼食を取った、コーヒーもここの水で最高に美味しかった。

赤滝上部


 

赤滝下部

 霧ガ滝より赤滝への道は、現在崩れて通行不能と書かれていたが、行ける所まで行こうと赤滝へ向かった。実際霧ガ滝へ来る数倍の危険がある、道と言うより斜面につけられた踏み跡である。また危険な所にはトラロープがありこれに助けられて進む。(転落死も発生しているとの標識もあった)

 写真は赤滝の展望台から、上部が見えなかなか感じが良いが道はここで終わっている。落差100mと本にはあるがそんなに高く感じない。しかし霧ガ滝は下から見るしかないが、この滝は中段から望むため上部もよく見え全体が見渡せる。


霧ガ滝遠望

 赤滝へ向かう道より望む霧ガ滝、扇ノ山の奥深くにあるこの滝の雰囲気がよく出ている。この付近は日当たりが悪い為か、紅葉はあまり鮮やかでない。

 帰りは温泉町海上から上山高原を通り扇ノ山の尾根を越える河合谷林道で鳥取県郡家へR29を走った。扇ノ山系の紅葉は今が盛りで、ロングドライブを楽しんできました。


 霧ガ滝入り口(路肩駐車)⇒ 霧ガ滝   1時間30分(2時間)

   霧ガ滝 ⇒ 入り口           1時間

  霧ガ滝から赤滝往復           1時間30分


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