雲ノ平-三俣蓮華岳(新穂高-有峰)

1970年7月24〜26日

岐阜県・富山県

1日目 新穂高温泉−小池新道-鏡平小屋-双六小屋(キャンプ泊)

2日目 双六小屋-双六岳-三俣蓮華岳-鷲羽岳-雲ノ平-薬師沢小屋(キャンプ泊)

3日目 薬師沢小屋-太郎平-有峰(小見)


鏡池から槍・穂高連峰

 新穂高からワサビ平までマイクロバスに乗り7:15に着く、小屋でラーメンを食べ7:40に出かける。林道は工事中でダンプによく出会った、やっと林道から離れて山を巻き、また河原へ降りる、ここで残雪を見る。さらに山を巻き沢を越え、樹林帯の中を行くと残雪の多い所へでる。雪渓である、ここを右へとり登っていくと湿原に出る、残雪のうまい雪解け水を飲む、そしてしばらく行くと槍、穂高、槍西鎌の姿をうつす鏡平の池に着く、夢の楽園である。

 写真の左から槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、大キレット、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳。すばらしいの一言につきる。小屋でミカンの缶詰めとパンを食べ昼食とする。                  


弓折岳稜線より槍

 そしてさらに登り続けやっと稜線にでる、すばらしく展望がよい。槍、穂高、黒部五郎、西鎌、北鎌そして笠ヶ岳連峰、遠く常念まで見えた。しばらく稜線を登り下りしながら行くと、やっと双六が見えてくる、予定より早く双六のキャンプ場に着く。テントを張り飯を炊く、19時30分には寝る。


双六岳より三俣蓮華岳

  翌朝6時30分に出発、双六岳のきつい登りにあえぐ。さらに山を巻いて三俣の手前のピークに着く、ここで黒部五郎の大きな山容が素晴らしかった。そして三俣蓮華岳に登る。


黒部五郎岳

 頂上からは薬師岳、雲ノ平そして黒部五郎岳がすばらしい。三俣蓮華岳はその名の通り長野、富山、岐阜の三県境である、槍・穂はかすんで見えなかった。薬師岳のスケールには大変感激した。(下の写真)


雲ノ平と薬師岳

  雲ノ平とその向こうに薬師岳の堂々とした山容が望まれる。


鷲羽岳と三俣山荘

 三俣山荘から雲ノ平へと黒部川源流へ下る。そこからの登り返しがまたきつい。祖父岳の左を巻いて行く、そして雲ノ平ギリシャ、スイス庭園に着く。


雲ノ平と雲ノ平山荘

 雲ノ平の広い高原を進んで行く、高山植物が素晴らしい、三俣の登りでクロユリが多く咲いていた。雲ノ平ではハクサンシャクナゲ、チングルマ、イワカガミ、ハクサンイチゲなど。雲ノ平山荘は写真中央の少し右に赤い屋根が霞んでいる。


雲ノ平より水晶岳

  ここから望む水晶岳は素晴らしい、黒い水晶である。山荘で缶詰とパンを食べ1時間休憩してから出かける。黒部川はこの水晶岳と雲ノ平の間の岩苔小谷に産声をあげている。


薬師沢

  雲ノ平から薬師沢への下りはものすごく急である、樹林帯の中を這うようにして進んで行く。ようやく薬師沢のキャンプ場に着く、水場はだいぶ離れていた。飯を食べ早く寝る。

 翌朝5時に起きて飯を炊く、6時30分に出かける。山のふところを巻くようにして行く、左俣を越えて登りにかかる、ピッチを上げて登りつく、ニッコウキスゲがいっぱい咲いていた。予定より1時間半ほど早く太郎小屋に着く、かすんで展望は悪いが、薬師岳は前方にすごく高く上がっていた。小屋でエーデルワイスを買う。そして10時頃に出発して高原を歩き続ける、ニッコウキスゲがすばらしく咲き乱れていた。

途中で休憩し、富山の女の人と話をする、大きな鍋をかついでいてコンパクトを覗いていたのがほほえましかった。折立への下りも雲ノ平の下り同様すごかった。折立へ11時30分に着き、バスが出る有峰へ1時間あまり歩く、ダムの人造湖で静かな湖である。有峰(小見)からバスと電車で富山へ、3時45分発雷鳥で帰ってくる。

文章は当時の山日記を紹介しました。


 コース所要時間

1日目 新穂高温泉−(小池新道)(4:30)-鏡平小屋-(2:15)-双六小屋(キャンプ泊)

2日目 双六小屋-双六岳-(2:30)-三俣蓮華岳-(1:10)-鷲羽岳-(3:00)-雲ノ平-(2:30)-薬師沢小屋(キャンプ泊)

3日目 薬師沢小屋-(3:00)-太郎平-(4:00)-有峰(小見)


メニューに戻る