早春の扇ノ山(テレマーク・スキー)

2000年4月29日

兵庫県美方郡温泉町

標高1309.9m・上山高原・氷ノ山後山那岐山国定公園・加藤文太郎・ブナ原生林 


扇ノ山県境尾根を望む

国道9号線で湯村温泉を越え千谷で左折し岸田川に沿って行くとすぐに海上への道を右折する。まもなく林道に入り高度を稼ぐと上山高原に着くそれから上の道路は除雪してないのでここからスキーを履いて歩く。林道は雪が途切れている部分もありスキーを脱いだり履いたりである。

ショウブ池が見下ろせるところから望む県境尾根(写真)右手から小ズッコ、(1159m)大ズッコ(1273m)扇ノ山(1309.9m)と続く。まだ残雪たっぷりの尾根が青空にまぶしい。


林道を行く

 林道は北向きのせいか道がまったく見えず雪の斜面になっている所が多く、斜滑降で歩くので疲れる。氷ノ山の坂ノ谷林道とはだいぶ様子が違う。林道からは遠くに日本海も眺められ晴天で気持ちが良い。


小ズッコ小屋

  林道を50分歩き道標に導かれ左の登山道に入る、入口は短い木の階段で上がれば雑木林の大地である。すぐに小ズッコ小屋(写真)に着く、この小屋は林道から近いせいか石油ストーブ、座机、テレビ、電気こたつ等々の粗大ゴミのようなものまである。焚き木、毛布もあり避難小屋としては十分であるが必要の無いものまであるのはどうかと思う。


小屋から小ズッコ・大ズッコ

小ズッコ小屋から見る小ズッコ、大ズッコにピーク。扇ノ山のピークは大ズッコに隠れて見えない。しばらくはスギの植林と雑木林の混在林の中を行く、進むにつれてブナの純林になってゆく。ブナの木の根元は雪が解け深い穴があいている、ここに落ち込まないように木々の合間をぬって進む。

小ズッコからは目印のビニールテープも標識も見当たらなかったが、尾根はブナの純林であるが県境の印しとして点々と植えられたスギが目印になった。


大ズッコへの登り

 小ズッコのピークを越え、さらにブナ林を進むと大ズッコへの登りにかかる、写真ではあまり傾斜は感じられないが実際はかなりキツイ。


大ズッコから見る扇ノ山頂上

やっとの思いで大ズッコのピークに着く、ピークから扇ノ山頂上と小屋が見える。(写真右のピークが扇ノ山頂上)頂上からは声も聞こえてくる、ここから扇ノ山との鞍部まで急な下りである。

下りきって再び頂上への登りにかかる、展望台のベンチに着く日本海、鷲峰山は見えるが大山は確認出来なかった。大ズッコから30分、登山口から1時間半で頂上に到着した。


頂上小屋と氷ノ山

頂上小屋の前のベンチ、テーブルも雪の中に埋まっている。地面からは1m80cmぐらい雪があるようだ。登山者は「ふるさとの森コース」から3人と犬2匹、スキーで1人、我々と同じコースで3人が登って居られた。


頂上より三室山、東山

天気は晴れで、南には氷ノ山(上の写真)をはじめ三室山、後山、東山、那岐山が確認出来た。(写真)また東には但馬中央山脈(妙見山、蘇武岳、三川山)が、西には湖山池、鳥取市から日本海と360度の展望が望まれた。

下りは美しいブナの林の中を林道の登山口までスキーを楽しんだ。しかし雪解けのスピードは速く来たときのスキーの跡が帰りには薄く消えかかっていた。


上山高原 → 登山口(林道出合)    50分

登山口  → 扇ノ山頂上      1時間半

扇ノ山頂上  →  上山高原    1時間半

    

                              GORO−


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