三鈷峰(大山北壁の展望コース)

1998年9月5日

鳥取県西伯郡大山町

標高1,516m・大山の尾根続き最端に位置・大山北壁の展望コース・ユートピア・大山隠岐国立公園・ダイセンキャラボク・西日本一のブナ原生林


大山北壁

大山寺の参道を進み石段の手前を左に折れて、石畳の道を登って行くと大神神社につく。この神社の右奥から登山道に入る、しばらく行くと指導標(左・下宝珠)があり左に折れる。少し登ると林道があるがこれを横切り谷間の急坂を登り尾根上にでる、ここが下宝珠越えでありここから尾根を中宝珠、上宝珠へと向かう。中宝珠を越えると写真のような急峻な大山北壁が見えてくる。


三鈷峰

中宝珠から望む三鈷峰。仏教で使う三鈷に似ているところから名前がきているらしい。ここからの三鈷峰は高度差があり独立峰に見えるが、裏側のユートピアで大山の尾根とつながっている。大山と同様に崩壊も進んでいるようだ。


大山北壁の岩峰

上宝珠越え付近が最も大山北壁に近づく、北壁は急峻でもろく崩壊がひどく、崩れた岩クズが谷を埋めている。このあたりから登山道は左に回り込みユートピアの高山植物の斜面を進んで行く。


三鈷峰とユートピアの斜面

左の尖っているピークが三鈷峰頂上。右の低木斜面がユートピア(楽園)で、春から秋にかけて数十種の高山植物のお花畑となる。中宝珠越えから見る鋭い三鈷峰(前の写真)とは違い優しい一面を見せている。


三鈷峰のケルンと大山北壁

 大山から続く尾根に登りつく、右手にすぐユートピア小屋、象ヶ鼻、(1,550m)、天狗ヶ峰(1,637m)、剣ヶ峰(1,729m)そして一般的に大山と呼ばれる弥山(1,711m)と尾根が続く。

 三鈷峰の頂上には大きなケルンが4基積まれている。北面は崩壊が激しく、南面のなだらかな緑の斜面と対照的な景観が印象的である。ここからは大山北壁の眺めが素晴らしい。


上宝珠越の標識

 下りはここから砂すべりを元谷へ降りる予定だったが、砂すべりに行くと先の登山者が難所を越えるのに時間がかかっており、動くと石が落ちるので引き返した、現に私たちの後から来た人が落石を起こし、私たちは大慌てで落石を避けた。

初心者、女性はここを降りるべきでない、危険な下降道である。またこの谷は先週に大規模な崩壊があったと聞いた、なるほど谷は岩クズで埋まっていた。


  所要時間(大山寺の駐車場から)

駐車場 → 下宝珠越え         1時間30分

下宝珠越え → ユートピア尾根     1時間30分

ユートピア尾根 → 三鈷峰          10分

同ルート下山              2時間00分

                              GORO−


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