立山・黒部渓谷(室堂-雄山-黒四ダム-下ノ廊下-欅平)
1969年7月24〜26日
富山県中新川郡上市町
1日目 室堂−一ノ越-立山(雄山)-大汝山-雷鳥沢(キャンプ泊)
2日目 雷鳥沢-一ノ越-東一ノ越-新丸山-(ケーブル)-黒四ダム-(黒部渓谷)白竜峡-十字峡(キャンプ泊)
3日目 十字峡-仙人谷ダム-阿曾原温泉-欅平-(トロッコ)-宇奈月温泉
この年は新丸山からダムへ地下ケーブルが開通した年で、ロープウエイ、立山トンネルは工事中であった。
大日岳・奥大日岳
富山から地鉄で立山駅に着く、ここから称名ノ滝が眺められるケーブルの乗り美女平へ、さらにバスに乗り室堂に着く室堂は観光客で混んでいる。
浄土山
室堂から一ノ越へ向かう、一ノ越からの道から見た浄土山。青空と残雪が美しい。
浄土山への登りより雄山(立山)
一ノ越から浄土山へ登る途中から見た雄山、頂上に雄山神社の建物が見える。手前に一ノ越山荘の青い屋根が見える、雄山へはこの尾根のジグザグ道を登る。
浄土山より五色ヶ原・黒部源流の山々・槍穂高連峰
浄土山頂上からは鷲岳(2625m)その向こうに五色ヶ原の広い溶岩台地が見える。さらに薬師岳、黒部五郎岳、三俣蓮華岳等の黒部源流の山々が望まれる。写真左手には槍・穂高連峰も見える。
一ノ越に戻り雄山(2992m)と大汝山(3015m)に登り、雷鳥沢キャンプ場でテントを張る。
東一ノ越より針ノ木岳
翌日はまた一ノ越まで戻り黒四ダムへと下る。途中東一ノ越から黒部川を挟んで見える後立山連峰のズバリ岳(左)と針ノ木岳。
タンボ平にある新丸山駅から開通したばかりの地下ケーブルカーで黒部ダムに行く。ダムから下の黒部川まで急な下りを降りる、ここから黒部渓谷下ノ廊下が始まる。
黒部下ノ廊下
黒部下ノ廊下はその名の通り大岸壁に囲まれた狭い渓谷である。その大岸壁の谷から雪崩で落ちてきた残雪がたっぷり残り雪渓を何度も横切る。途中で雪のトンネルを発破で作られていたのでしばらく待ち出来たばかりのトンネルを通って進む。
写真白い川原の左に岩屑をのせた残雪が見える、このあたりはまだ川原の近くを進むがだんだん川原から高度があがり目もくらむような岸壁をくりぬいた幅1mほどの道を行く、足を踏み外せば終わりである。
十字峡(黒部渓谷)
内蔵ノ助谷出合い、唯一のキャンプ場があるハンの木平、残雪が多い黒部別山谷出合い、下ノ廊下核心部の白竜峡を過ぎると十字峡(写真)に着く。ここで道にキャンプを張る。(本当はキャンプ禁止)
十字峡は黒部川本流(右から左への流れ)と後立山の爺ヶ岳からの棒小屋沢(上からの流れ込み)及び剣岳からの剣沢(下からの流れ込み)が集まって十字の形を作っている。
トロッコ電車
翌日は半月峡、S字峡を越え仙人谷ダムさらに飛竜峡を越えると阿曾原温泉である。ここからは黒部川から離れ遥か上の山の巻き道をオリオ谷、志合谷を超え長い長い道を欅平へ向かう、巻き道から急な下りを降りると欅平に着く。
欅平からはこの頃関西電力の経営だった黒部鉄道のトロッコ電車にて宇奈月まで観光客になって風景を楽しむ。(当時も予約制でハガキで関西電力へ申し込んだ。)
コース所要時間
1日目 室堂−(1:30)一ノ越-(0:50)-浄土山-(1:00)立山(雄山)-大汝山-(2:00)雷鳥沢(キャンプ泊)
2日目 雷鳥沢-(2:00)一ノ越-(2:00)-新丸山-(ケーブル)-黒四ダム-(3:20)(黒部渓谷)白竜峡-十字峡(キャンプ泊)
3日目 十字峡(4:00)-仙人谷ダム-阿曾原温泉-(4:00)欅平-(トロッコ 1:30)-宇奈月温泉