日高本線 惜別(休止時の大狩部駅付近)
2018年03月04日
日高本線は苫小牧〜様似間146.5kmの路線で太平洋沿岸を走る路線です。2015年1月の高波で被災し9月の台風17号が追い打ちをかけ、
全線の約8割 (116 km) にあたる鵡川駅〜様似間が不通になっていました。 遂に今年2021年4月1日に鵡川〜様似間が廃止になりました。
沙流川鉄橋(富川〜日高紋別)
沙流川(さるかわ)に架かる長い鉄橋、かつてはここにも列車が走っていました(2006年撮影)。 北海道を車で周遊した2004年6月に上流の沙流川温泉のキャンプ場を利用してホテルの日帰り温泉を利用した事が思い出される。その時川の名前と読み方に興味を持ちました、鵡川上流(占冠村)も本州の川と違い護岸工事もされず自由奔放に流れている原始の川は驚きで、何回も訪れた好きな場所です。
川の名前は近くに合った国土交通省の看板に書いてありました。「アイヌ語のサラ(よし原)に由来しているようで、別名シシリムカと呼ばれましたが、これは流砂で河口部がふさがりやすい川であることを示していると考えられます。」
厚別川鉄橋(厚賀〜大狩部)
厚別川鉄橋ここも長い鉄橋で河口に架かっている、2004年6月に撮影した列車が走っていた頃の写真。
鉄橋で思い出すのは2006年に廃線になった「ふるさと銀河線」は特に足寄周辺の利別川に架かる短いが無数の鉄橋に魅せられていました。
被災した線路(厚賀〜大狩部)
路盤が流され線路が宙に浮いているのが見える。 この辺りは小高い丘の連続で急こう配に対応できない列車は海沿いを走るしか選択は無い。
大狩部駅ホーム
大狩部駅に行って見た、ホーム近くは被災を受けてないように見える、ホームから新冠方面を望む、右が太平洋で海岸にある駅。
被災した線路(厚賀〜大狩部)
厚賀(苫小牧)方面の線路が路盤をさらわれ宙に浮いている。
被災した線路(厚賀〜大狩部)
更に回り込むと、見えている先端まで海沿いを線路が走っている、波打ち際から近すぎるような気がする。
被災した線路(厚賀〜大狩部)
振り返り新冠方面を見る、小さな小屋が大狩部の待合室です。
被災した線路(厚賀〜大狩部)
左に道路標識が見えるが国道235号線である、大狩部駅は国道が丘から下りて来た所にある。
大狩部駅待合室
入口の右側の「きっぷ受箱}の上に「大狩部停車場」と書いてある、中には代行バスの時刻表と古いブリキ製の運賃表があり苫小牧まで1,450円、様似まで1,640円と書いてありました、ちょうど中間地点のようでした。
静内川鉄橋
大きな川はここまで、ここからは日高山脈の懐に入るので大きな川は無い。
日高本線の沿線の競走馬の牧場
静内辺りは競走馬の牧場が多くあり、日高線から見えるところも有り太平洋と共に風光明媚な路線でした。
大狩部俯瞰場所から
この辺りは同じように太平洋沿岸を走る根室本線のような地形である。2006年撮影の同場所、ここに列車が走る事はもう無くなりました。
【日高本線の関連画像】「2004年6月日高本線(厚賀・日高幌別・様似)」「2006年4月日高本線(大狩部俯瞰・富川・浜田浦)」