仏ヶ浦(下北半島の国指定天然記念物)と北限のサル
2020年9月19日
仏ヶ浦遠望
佐井村のアルサスに到着、当日は大間岬でも風が強く波が荒いので欠航かと思われたが10:30発の遊覧船は10分遅れで出航した。波が荒いので仏ヶ浦には接岸出来ず船の中から見るだけになってしまいました、遊覧船からの動画はYouTubeでアップ中。遊覧船でもらったパンフレット。飛行機から見た下北半島の写真がこちら。
18日は昨年12月に続き、むつ市で唯一温泉がある「むつグランドホテル」に宿泊、翌日は事前予約していた仏ヶ浦遊覧船に乗る為大間岬経由で佐井村のアルサスに向かう。仏ヶ浦は下北半島でも一番遠い場所にあり、昨年12月に行った時には国道でも冬季通行止めが多く陸の孤島状態でした。冬は風も強く遊覧船も4月25日〜10月末日までの運行となっている。
仏ヶ浦遠望(ズームアップ)
遊覧船で上陸出来なかったので陸から近づく遊歩道に向かう、途中の国道の展望台付近から見た仏ヶ浦。上の写真でも解るように国道は海岸から高いところを走っており海岸まで降りるのは大変なようだ。ここまで来たのだから是非行って見たいと思い更に国道を南下し遊歩道の駐車場に向かう。
仏ヶ浦はテレビ番組で見て一度行きたいと思い昨年12月にむつ市に行きましたが、恐山も仏ヶ浦も冬季閉鎖で近くへも行けませんでした、今回リベンジで訪問しました。現地に行くまでに調べておくべきですね。
仏ヶ浦への下降・遊歩道
遊歩道の駐車場に車をデポし歩き始める、道標には下り10分とある最初は森の中を行く傾斜も少ない道であるが途中から写真のような階段に変わる途中にベンチ、東屋もあり休憩も出来る。どんどん下って行くと下の写真の仏ヶ浦地蔵堂に着く。
天龍岩
仏ヶ浦に到着、天龍岩の左の双鶏岩との合間が歩道になっており蓬莱山、一ツ仏方面へ行けるようになっている。
天龍岩・双鶏門と大町桂月歌碑
カメラを引くと右天龍岩、左が双鶏門で双鶏門の手前に大町桂月歌碑が見える。1922年(大正11年)には文豪・大町桂月が 下北半島の山水を訪ねてこの浜に至り、その造形の奇妙さに感歎して歌を詠んでいます。碑には「神のわざ 鬼の手造り仏ウタ 人の世ならぬところなりけり 呆れ果て 驚き果てて仏ウタ 念仏申す外なかりけり」と刻まれている。
岩龍岩の間から五百羅漢
地蔵堂から桟橋まで続く整備された歩道を行く、仏ヶ浦から少し離れた五百羅漢が見える。
仏ヶ浦地蔵堂
遊歩道は地蔵堂の左に下りて来ます、左へは整備された歩道が桟橋まで続きます。
「仏ヶ浦に祀られているのは地蔵菩薩です。地蔵堂のほか、海岸の数カ所に石の地蔵様が鎮座しています。仏ヶ浦周辺の福浦地区や牛滝地区の漁師にとって、この場所は大切な信仰の場所です。毎年7月の「仏ヶ浦まつり」では、地元の女性たちが十三仏のご詠歌を唱え、長い数珠を十数人で繰るという風習が伝わっています。この地に地蔵菩薩が祀られていることは、仏ヶ浦を賽の河原と見なし、石を積む風習が残ることと関連があるのかも知れません。」
「 」内は佐井定期観光 株式会社(遊覧船の会社)のHPより抜粋しました。
蓬莱山と一ツ仏
双鶏門を通り一番奥にある蓬莱山に向かう、干潮で無いので歩く場所が限定され岩の上を選びながら進んで行く。右端奥の離れた小さな尖った岩が一ツ仏である。当日は干潮10:30、満潮16:37で訪問した時間帯は13:20〜14:00でした。
蓬莱山と蓮華岩
蓬莱山の手前に転がる小さな岩が蓮華岩です、ここは恐山の奥の院とも呼ばれ仏教にちなんだ名前が多いようです。
裏から見た双鶏門
蓬莱山から地蔵堂に戻り道、左の合間が足場で作った通路になっています、地蔵堂からひたすら長い階段を上り駐車場まで戻りましたが疲れました。
この後下北半島一周コースでむつ市に戻り霊場恐山へ行き、帰りには「かまふせパノラマライン」で釜臥山展望台まで車で上り夕日が沈む頃に本日の宿がある野辺地の「まどか温泉スキー場のまどか観光ホテル」に向かうホテルに到着したのは19時半であった。翌20日は昨年12月に道が閉鎖されていた下北半島の尻屋崎灯台にリベンジで行きましたが連休に入っており結構大勢の観光客で賑わっていました、早々に引き揚げ三沢空港で時間潰しに米軍機を撮影して1日1本しかない16:00発で伊丹に帰って来ました。
北限のサルの親子
仏ヶ浦から焼山の間で多数のニホンザルを見かけました、昨年12月にも国道を走行中に道を横切るニホンザルを見ました。
青森県の下北半島に生息するニホンザル(ホンドザル)はヒト以外の霊長類では、世界で最も北に生息していることから北限のサルと呼ばれている。この北限のサルは国の天然記念物に指定されている。 下北半島西海岸の大間町・佐井村・風間浦村の山域に住んでいて、海岸の海藻類、貝類を食するそうである。