信越本線(新井〜姨捨)
2004年3月1日
2004年3月1〜6日に豪雪地帯の、信越本線・飯山線・只見線・磐越西線・米坂線の貨物列車とラッセル車を撮りに行きました。その時の下車駅、車窓、貨物列車、ラッセル車、普通列車その他の記録です。
信越本線・篠ノ井線 新井駅 関山駅 二本木駅(スイッチバック)・姨捨駅(スイッチバック)
急行「シュプール号」
今回は「シュプールきっぷ」と「青春18きっぷ」を利用して安い旅をした。姫路〜黒姫間は通常では寝台利用で16、280円×往復=32、560円がシュプール平日きっぷだと往復17、600円で約半額、寝台でなく普通の座席指定だと11、000円で往復可能。後は「青春18きっぷ」を利用。1日目は移動距離が短いので通常の乗車券を使用した。
貨物列車撮影のためシュプール号を新井駅で下車する、平日は空席が多くゆったり行ける。又サロンカーで喫煙、仮眠も取れる。
快速「くびき野」
シュプール号は新井駅で写真の快速「くびき野」と接続しており、特急仕様の列車で快適に新潟へは9:15に着ける。「シュプールきっぷ」は「きたぐに」にも乗車可能で8:30に新潟に着ける。
信越本線は高崎と新潟を結び、現在は長野新幹線の開通で横川〜篠ノ井の間が切れている状態である。(横川〜軽井沢は廃止、軽井沢〜長野は第三セクターの「しなの鉄道」になってしまった。)
信越本線の直江津〜北長野間は黒姫〜妙高高原を除き単線電化区間である。新井からは急勾配で妙高高原を越えるためスイッチバックの駅が作られた、二本木駅が信越本線で現存している唯一の駅、関山駅は改良されて普通の駅となっている。
関山駅
目的の貨物はウヤ(運転休み)なのか新井駅で定刻を過ぎても来なかった。残念!貨物が来ないので、もう一つの目的の昭和60年10月までスイッチバックだった関山駅に向かう。駅舎は写真のように新しく綺麗で緑の窓口もある旅客駅である。
スイッチバックの時の関山駅ホーム
かつてのホームも駅名標も形だけは残っていた。駅から歩いたがかなりの距離がある。前の駅は別の所にあったと思われる。
スイッチバックは電車の高性能化、貨物取り扱いの減少により次々に廃止されていった。駅名も同様で「田口駅」→「妙高高原駅」、「柏原駅」→「黒姫駅」と観光を意識した名前に変わっている。ちなみに、近くにある「高田駅」は日本でのスキー発祥の地である。またスキーで有名な「白馬駅」も元は「信濃四ッ谷駅」であった。私の年代では昔の名前が懐かしい世代である。
関山駅構内
関山駅も豪雪地帯にあり、ホームは水を常に流してあり凍結防止をしている。このような凍結防止、積雪の多さから豪雪地帯に行くには長靴が必需品である。写真の左手奥へかつてのスイッチバックのホームへ線路が延びており、今でもラッセル車、保線車の引込み線になっている。
二本木駅
駅に隣接している日本曹達の工場に貨物が到着する二本木駅。ここは信越本線唯一の現役スイッチバックの駅である。木造の古い駅で委託駅?。
二本木駅のスイッチバック
手前の線路が本線(単線)であり、右手向こう側の青い架線が二本木駅構内である。
スイッチバックとは急勾配の途中では、列車を止めるのに安全を保証出来ないので駅は本線とは離れた水平にに近い勾配の所に作られる。写真のように見た目にも分かるかなりの勾配で線路が敷設されている。
二本木駅のスイッチバック
写真の奥に電車が2台見えていますが、右の電車は前照灯を点けており写真奥(長野方面)から勾配を下って来ている。左の電車は前照灯が消えており、直江津方面から左の信号機奥の勾配を左下から登って来た電車で一時停止をしている、これから進行方向とは逆に進み駅構内に侵入する。この場合運転手は運転席から動かず電車をバックさせる。乗降を済ませばそのまま前照灯を点けている電車が来ている線路を登って行く。
長野方面から来た電車は構内で乗客の乗降を済ませ、今前照灯が消えている電車が居る位置までバックし一時停止、再び前進方向で左の信号機奥の勾配を左下(直江津方面)に下って行く。
二本木駅構内と貨物列車
この貨物も直江津方面から勾配を登って来て、バックで駅に着いたところである。貨物の場合は後方が見えないので、あらかじめ誘導員が待機しており、誘導に従いバックし構内に入る。信越山線(長野−直江津)では貨物は写真の4380レで黒井→直江津→二本木、往復と糸魚川→直江津→篠ノ井の臨時専用貨物の2便。この日は臨時専用8385レはウヤであった。
姨捨駅
二本木から長野に行き、篠ノ井線に乗換え貨物を撮るため姨捨へ向かう、姨捨駅は前回2003年1月3日に訪れたスイッチバックの駅。駅舎は無人である。前回の「JR東日本正月パスの旅(姨捨駅・篠ノ井線)」も参考にして下さい。
姨捨駅の構内
善光寺平から聖高原まで急勾配で登ってくる途中にある桑ノ原信号所(列車が交換する駅で無い所)と姨捨駅及び羽尾信号所、で現在もスイッチバックが残っている。右が長野方面、左が松本方面乗り場、写真の左に有名な「田毎の月」の棚田があり善光寺平が広がっている。
姨捨公園からの善光寺平
この姨捨公園から貨物列車を撮る。(別UP:信越貨物)善光寺平を千曲川がその名の通りくねりながら流れている。
姨捨駅
下りホーム電車内より上りホームと上信越の山々、善光寺平。
姨捨駅の民話
姨捨駅にある民話を描いた標。
【1日目】2004年3月1日(月)
大阪 22:47発→新井 6:36着−7:23発→関山 7:41着(旧ホーム見学)8:59発→二本木 9:07着(貨物撮影:スイッチバック見学)10:34発→長野 11:23着(昼食)12:02発→姨捨 12:39着(姨捨公園:貨物撮影)15:09発→長野 15:38着(泊)