早春の氷ノ山(大段ヶ平コース)

1998年3月22日

兵庫県養父郡大屋町・関宮町

標高1510m・氷ノ山後山那岐山国定公園・加藤文太郎・霧氷・樹氷・ブナ原生林


戸倉へ続く本尾根

昨年12月から3ヶ月ぶりで大段ヶ平から頂上を目指した。横行渓谷の林道の舗装が途切れてしばらくすると雪で道は覆われ、そこから歩くことにした。

写真は大段平の登り林道から見た三の丸、戸倉へと続く本尾根で、まだ冬の厳しい様相を見せていた。


神大ヒュッテからの登り

3ヶ月前とは全然違い一面の雪原で美しく幻想的であった。笹は完全に雪の下にうずもりどこでも歩ける。雪も適度に締まり結構歩きやすく最短コースで頂上を目指す。誰も歩いていない雪原を二人で直登する。


古千本杉付近

昨年12月の写真と比べてもらえれば雪の多さが解ります。12月にはまだ笹が見えていたのですが今回は完全に雪に覆われていた。白一色、夢の世界のような美しさであった。


頂上と避難小屋

頂上付近の雪は風に吹き飛ばされ以外に少なかった。この小屋でコーヒーを沸かし飲む、出発する頃にはちょっとした吹雪で見通しがきかず、廻りに目標になる木も無く広大な雪原の中、ホワイトアウトであやうく方向を見失うところでした。登ってきた時の足跡は雪で完全にかき消されていたのは計算外であった。左の鉢伏山側はスッパリ切れ落ち昨年五人の方が遭難されたところである。


神大ヒュッテ付近

雪で笹、小さい木は埋もれているため、ガスられなければ見通しはかなり利き小屋が目標になる。大屋町の東尾根避難小屋から少し行けば、この神大ヒュッテが見え、ヒュッテから少し歩けば古千本スギが見える。天候に恵まれれば迷うことなく頂上に着けると思われる。しかし今日の山は雪が舞い、まだ冬の厳しい表情であった。


大屋町避難小屋

 大段ヶ平コース東尾根にある大屋町の避難小屋。二階建てで山頂の避難小屋より綺麗で居心地が良い。ここからは急なところも無く広い東尾根を登って行くと右奥に神大ヒュッテが見える。この写真の左奥のブナ林は見応えがあり、夏と全く違った美しさをみせてくれる。昨年12月は霧氷がもっと発達していて素晴らしかった。


  所要時間

    林道(駐車) → 大段ヶ平、登山口    約1時間30分

    登山口    → 東尾根避難小屋     約 40分

    東尾根避難小屋 → 頂上         約1時間

    頂上     → 林道(駐車)      約2時間

     車で横行渓谷の途中まで。

偶然にも28年前の同じ日に東尾根から戸倉へスキー登山をしていた。回想録のページ(TEXT)をご覧下さい。

                              GORO−


     姫路城                  

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