新緑の氷ノ山(坂ノ谷コース・スズコ取り)

1998年5月17日

兵庫県宍粟郡波賀町

標高1510m・羊滝?・スズコ・ブナ林・国定公園


羊 滝

坂ノ谷林道が最初に越える橋の手前「氷ノ山自然歩道」と書いた標識から踏跡をたどる。踏跡はどこに続いているのかは不明であるが渓流沿いに登って行く、しばらく行くと右手からの水音が一段と高くなる、この滝は確か羊滝?という名だと何かで読んだことがある。

写真中央の岩の左右に滝がかかり、その下部はひとつの滝となりまわりの薄い緑と白い滝、岩肌のコントラストが美しい。この滝は落差もけっこうあり素晴らしい、登山の時には一見の価値があると思います。


坂ノ谷コースの巨木ブナ

坂ノ谷コースの登山口はスギの植林の中を登り始め、しばらく行くとブナ、ミズナラ林の中を歩くようになる、一本杉(幹廻り約5.6m)の巨木を過ぎ、ブナの森が三ノ丸手前の殿下コース合流点まで続く。積雪期には笹が雪に埋もれ全てのブナに近づけるが、今の時期は熊笹が背丈より高く登山道の近くしか見えない。

坂ノ谷はスズコ取りの地元の人でにぎわう、坂ノ谷全コースで採取が可能。今年は例年より早く、大きくなったスズコが目立つ。


みかえりの原

三ノ丸の手前に「みかえりの原」という標識がある、振り返ると東の山々が一望できる。左の緑は「殿下コース」の、右の大きな緑は「坂ノ谷コース」のブナ林である。一面の熊笹の原から今歩いてきたコースが眺められる。


頂上への道より氷ノ山

三ノ丸から頂上へは、左の山を越えて行く、新緑のブナが美しい。頂上の木が無いところは全て熊笹で覆われ、右手尾根上に千本スギ、古千本が見える。

今の時期はブナの若葉の色がそれぞれ違うためか、一本、一本、鮮明に見え美しい。


避難小屋と頂上

今日の頂上は静かで右に見える3人のグループ以外は我々だけであった。天気予報ではあまり良く無かったが、実際には写真のように雲は多いが青空も多く風はかなりきつかったが、爽やかな頂上であった。今年の残雪期と比べて下さい。

天然記念物の古成沼へも行ってみましたが、いつ来ても学術上貴重な植物というものが解らない。たぶん今が一番植物が多い時期であると思うのだが?。積雪期は沼の上がコースになっている。


頂上からの道より三ノ丸

頂上のピークから降りてきたところから見る三ノ丸。左手前の緑はキャラボクである、頂上、三ノ丸付近はキャラボクが点在しており、「千年キャラボク」というキャラボクの巨木もある。(別館「巨木名鑑」を見て下さい。)

見渡す限りブナの新緑が美しく、キャラボクも新芽の色がやさしい。


  所要時間 「坂ノ谷コース」からスズコを採りながら登る。

登山口(林道に駐車)→ 三ノ丸    3時間(地図では2時間)

三ノ丸 → 氷ノ山頂上(2.4km)   50分         .

氷ノ山頂上 → 登山口(6.2km)   2時間        .

                              GORO−


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