三川山(香住町三川権現より)

1998年4月26日

兵庫県城崎郡香住町

標高887.8m・シャクナゲ・氷ノ山後山那岐山国定公園・三川権現・三川キャンプ場


三川権現

三川山の香住町の登山口には写真の日本三大権現の一つ三川権現がある。またキャンプ場もあり、付近はシャクナゲが植えられた花壇もある。また河川敷は立派に整備され県の森林浴50選にも指定されている。しかしほとんど日本海に近く、都市からは車でも時間がかかる為か、人は少なく静かなところである。


堰堤から眺めた三川山

登山口からすぐに越える堰堤から見る三川山(頂上は見えないが左端付近)。今日は天気予報では良いとのことであったが、それに反し頂上はガスに覆われ肌寒い一日であった(弱い冬型になったのでは?)。目的はカタクリの花であったが、一本もなく時期的に遅かったようだ。またシャクナゲの群生している山であったがこれもたぶん遅すぎた?ようである。


シャクナゲ

登山コースは「シャクナゲコース」(三川権現A)と「奥の院コース」(三川権現B)があった。今回はカタクリの花が目的であったので、「シャクナゲコース」を選んだ。コースの名前通りシャクナゲの中を登っていく、今回は遅かったのか花が咲いているものはごく少なかった。シャクナゲは大きな木のものが多く稜線に出るまで続いていた。


新緑のブナ林

若葉がまぶしい新緑のブナ林、この山はブナの純林が多く人間の手があまり入ってなく良い状態に保たれている。尾根上の林は若い木が多い。頂上にはNTT、NHK、民放等のアンテナ施設が占領しており、また日高町からのNTT専用林道もあり山らしさは無い。しかし、三川権現からのコース途中には、シャクナゲ、ツツジ、イワカガミ、カタクリ、フジ等の花が咲き、美しいブナの林が続き静かな山行が楽しめる。鳥も多く、また人をあまり恐れないで近くに寄ってくる。


ブナの巨木を見上げる

尾根を下り始めると、ブナの巨木がかなり目立つ。計測して見ると目通り3.9、4.3mもある。ちょうど今、これらのブナは若葉がまぶしい最高の季節である。これだけ大きいブナがある所は船上山(鳥取県大山の近く)以外ではここが初めてである。


巨木ブナに巻き付いたツタ

この三川山から近い場所に天然記念物の小城ブナ原生林がある。この周辺の山域のブナはあまり切られていないので、純林、巨木が残っている。氷ノ山、扇ノ山にもブナの原生林は残されているが、これほど大きいものは無い。


  所要時間 「シャクナゲ」コース(三川権現 A)

三川権現(駐車場)→ 三川山    1時間30分

三川山 → 三川権現(駐車場)     1時間

     「奥の院コース」(三川権現 B)コースもある。

     日高町(神鍋高原)からNTT専用林道を登るコースもある。

                             GORO−


 

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