大山・宝珠山(夏道−元谷−宝珠−中ノ原スキー場)

1997年8月2日

鳥取県西伯郡大山町

標高1,711m(弥山)・大山隠岐国立公園・ダイセンキャラボク(国指定特別天然記念物)・西日本一のブナ原生林


夏道コースのブナ林

夏道を登っていくとまず若いブナ林がありだんだん太く大きなブナの林になり、ブナの根の道を行くようになる。

三合目から五合目までが、最も美しいブナの原生林が見られる。

大山の周辺は西日本で最大規模のブナの原生林が取り巻いている。


ダイセンキャラボクの群生

木道の上を歩くようになると、写真のような特別天然記念物のキャラボクの大群落が現れるようになり、頂上はすぐである。

キャラボクの幹や枝は、厚いスポンジ状苔に覆われている。この苔は、木の過ごしてきた冬の大山の厳しさを想像させる。ここでは、高山植物も可憐な花を咲かせ、疲れをいやしてくれる。

(いつか高山植物の写真も紹介いたします。)


夏道から三鈷峰方面

頂上に近い尾根から望む三鈷峰、高山の雰囲気が高まってくる。この日は朝に雨が降り、頂上付近はガスに覆われて展望はきかなかった。しかし頂上の手前では、晴れ間の中に弓が浜も望めた。


元谷下山道のブナ

元谷への道はブナの原生林の中を下る、比較的大きなブナが多く気持ちのよい森である。また大樹はないが大きさがそろった美しい森である。

大山はブナの美しい森に囲まれた山であるが北壁、南壁とも崩壊が激しく、登山中も岩が崩れる音がしていた、元谷の堰堤でこれをくい止めているが、付近はその岩くずで覆われ、痛々しい。


元谷からの北壁

夏山の特徴である稜線をガスに覆われた元谷からの北壁方面。

手前の森はすべてブナで覆われ岩壁とのコントラストが美しい。


宝珠山のブナ二次林

元谷から下宝珠へ登る、ブナに覆われた谷の踏み跡を直登する。大山のにぎわいとは対照的に、会う人もなく静寂の森を楽しめる。

写真は宝珠山の頂上から、少し中ノ原へ下ったところにある若木の森で、大きさが揃い下木もなく遠くまで見渡せる美しい森である。

この宝珠山には年代が様々なブナの森が見られ、原生林の雰囲気が味わえる。中ノ原スキー場が近づくと、ミズナラが多くなっていく。


  所要時間

大山寺→頂上(夏道コース)     3時間30分

頂上→元谷大堰堤          1時間40分

元谷大堰堤→宝珠山→中ノ原スキー場 1時間30分

                              GORO−


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