早春の氷ノ山(三ノ丸)(坂ノ谷コース)

1999年3月12日

兵庫県宍粟郡波賀町

三ノ丸標高1464m・氷ノ山標高1510m・国定公園・霧氷・ブナ原生林


ブナの霧氷

昨年は3月23日に大段ヶ平から頂上へ登ったが、今年は戸倉から坂ノ谷コースで三ノ丸(波賀町では二ノ丸を三ノ丸と呼ぶ)を目指そうと出かけた。毎年のようにヤマメ茶屋の林道入口は雪で閉鎖されている。積雪の林道をトレースして行くと坂ノ谷には行かず林道を殿下コース方面に向かっていた。しばらく林道を進み冬期専用?スキー登山の坂ノ谷コースの終点から入って行く。入口は何も表示は無い、夏はヤブで使用出来ない。

杉林、カラ松林、ミズナラ林と抜けていく、途中で今回の目的であるスノーシューを付けてみる、ブナ林に入りどこでも気にしないで歩けるなかなか気持ちが良い。このあたりのブナ林は夏場は近づけず氷ノ山でも貴重な原生林である。


波賀町の三ノ丸避難小屋

ブナ林を抜けると三ノ丸へ続く大雪原に出る、ここでホワイトアウトになれば最悪の結果になりそうな広い雪原である。夏には2メートル近い笹の原であるが、この時期笹は完全に雪の下にうずもりどこでも歩ける。大雪原の遠くに避難小屋が見えた、最短コースで避難小屋を目指す。途中で出会ったのはスキーヤー、写真目的の人、鳥取の春米スキー場からのスキーヤーいずれも単独行のひとばかりでした。

我々二人は写真の半分雪に埋もれた小屋でいつもの豚汁を作り昼食を取った。小屋の使用簿を見てみると元日にここで泊まった人が記録していた、元日には雪は少なかったようだ。


鳥取県の休憩所

鳥取県の休憩所が雪原にぽつんと建っている。バックの山は三室山、後山方面である。雪原には風紋が美しい、また木にはエビノシッポも出来ており時々強風が吹いている。顔がピリピリ痛い、今日はかなり気温が下がっているようだ。

三ノ丸頂上からは、東は「みかえりの原」南は坂の谷ブナ原生林までの大雪原、西は春米の谷を挟み中国山地、北は氷ノ山、扇ノ山の山々と360度の展望が素晴らしい。


三ノ丸西尾根

三ノ丸西尾根コース?は鳥取県春米スキー場からのリフトを利用して(冬場のみ)登って来られるコース。夏は鳥取県側の仙谷コース入口から分岐してリフトの最上部を経由して上記写真の休憩所へと登ってくる静かなコースである。


三ノ丸から頂上

三ノ丸頂上より氷ノ山頂上、頂上小屋がはっきり見える。積雪期はここから1時間30分ぐらいはかかると思う。夏だと50分ぐらいの距離である。の同じ所から撮った写真と比較して下さい。

昨年3月23日に登った東尾根が頂上から右手に伸びている、千本杉も見えている。


三ノ丸から扇ノ山

三ノ丸から扇ノ山を望む、氷ノ山以北の山々はまだ厳冬の様相である。今日は天気が良く三ノ丸からの眺めは最高であった。

この時期は天候をよく調査して出かけることが必要である。天気が悪くホワイトアウトになれば、広大な雪原では方向が解らなくなり遭難しかねない。万が一、方向が解らなくなれば、まずブナの木にあるスキーツアーの番号札を探すこと。しかし時間がかかり危険である、天候が悪ければ行かない勇気が必要であろう。


  所要時間

    林道入口(ヤマメ茶屋) → 登山口    約2時間

    登山口(林道)     → 三ノ丸頂上  約2時間

    三ノ丸         → 林道入口   約3時間

    

                              GORO−


     姫路城                  

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